IoTの技術を使えば、これまで人が行っていた仕事を無人化することが可能になります。もちろんカメラだけでは難しいですが、物から物へ通信が行えるため、複数を組み合わせることで雨や熱を感知してシャッターを自動で閉めるなどの操作ができるようになります。これまで手動で行っていた人がボタンを押す作業は必要はなく、完全に無人の状態での作業になります。
ドローンと組み合わせれば農業用の機械として活躍します。時期をあらかじめ設定し、自動で農薬の散布を行ったり、土の状態をデータ採取します。そのことで、決められた状態になると必要量の水をあげ、管理を機械がしていきます。工場などでは流れ作業で検品をする際、商品の状態をチェックしてくれるため規格外商品の発見に役立ちます。
無人化することで得られるメリット
IoTカメラを導入すると単純に作業が楽になり、人の負担が軽くなるだけではありません。人手不足や高齢化などで人員が足りない企業では、人の代わりに機械が作業を行うため人数が少ない状態でも十分な作業ができるようになります。例えば害虫駆除はIoTカメラで害虫の姿を捉え、データを送信することで人が見回る必要がなくなります。人の気配に敏感な獣でも、無人のカメラだけであればそれほど警戒しないため姿を捉えることも可能でしょう。
工場ではただ機械の検品などに使うだけではなく、光熱水費の削減にも役立ちます。どの機械でどれだけエネルギーを使っているか自動でデータを取ることで無駄を省き、コストカットが行えるメリットもあります。低コストで、生産能力を見直すきっかけにもなることでしょう。
IoTカメラを導入する前に行うこととは?
IoTカメラを導入し、その効果に満足するためにはしっかり目的を明確にする必要があります。コストカットが目的なのか、データの収集や作業負担の軽減が必要なのか、自分たちが必要としていることを考えてみましょう。この目的によりカメラのタイプやIoTと一緒に設置する機能も変わってきます。集めたデータの保存方法や保存場所にも注意が必要です。個人で使用する場合にはそれほどデータの保存量は大きくなりませんが、企業の場合は毎日大量のデータが送られてくるため保存先の状態によってはトラブルが出てしまうこともあります。導入する時だけではなく、それ以降の管理や上手な運用方法までアフターケアをしてくれる企業へ依頼するとこのような要望を事前にカウンセリングし、最適な方法を探してくれることでしょう。